「…私は、祐のために何もできてない…」
「ううん、それはちがう。祐くんにとって一番の幸せは、きっとあなたが元気で笑っていてくれることだよ。だから、辛くても笑わなくちゃ。泣きたい時はここで泣けばいい。先生いつでも聞いてあげるから。ね?」
そう言って保健室の先生は続けた。
「だから、せめて祐くんの前では、祐くんの大好きな笑顔を見せてあげてね」
私はその通りだなって思った。
誰よりも辛い思いしてる祐の前で、私が泣いてどうするんだって何度も心に言い聞かせた。
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