こんな時でさえ平常でいてる渓くんにあたってしまうんだから…最低だ、私。


「祐くんは今安定剤飲んで眠ってるらしいわ。んで、明日からまた検査始まるって…祐くんのお母さんが連絡くれた」


廊下を通り過ぎていく同級生たちは一体何があったんだってジロジロ見てくる。


中には渓くんを睨む人もいた。
悪いのは私の方なのに…。


「…教えてくれて、ありがと」


「無理すんなや、真琴。またなんでも相談乗るから」