「俺、明太子買おかな」
渓くんも、乗り気でお土産を見ている。
私も二人と同じものを買うことにした。
それからは飛行機に乗るまで少し時間があったので、空港の椅子に座って話していた。
「修学旅行、なんやかんや色々あったけどさ、楽しかったよね」
柚美ちゃんがもの寂しそうに話す。
「そやなぁ。まあ、久々に祐くんにも会えたしな」
「そういえば、どうして祐が福岡タワーにいたの?」
素朴な疑問を聞く。
「そら、メールして待ち合わせしたからや。祐くんにそろそろほんまのこと話さんでええんかって言ったら、話すってかえってきたから」
「いつから、渓くんはそのこと知ってたの…?」