パンフレットを見つめながら話し合う柚美ちゃんと渓くんはほんとお似合いだ。 ああ私、なんてことしちゃってるんだろ…。 「真琴は、どこ行きたい?」 ぱっと見上げると、少し顔を覗き込んでる渓くんがいた。 おそらく、私が冴えない顔をしてたんだろう。 「わ、私は別にどこでもいいよ」 「そんなんゆわんと、真琴が行き先決めてや。さっきから俺らばっかり話しとる。せっかく3人でいてるんやから」