ここで会わなかったら真琴とはもう二度と会えないかもしれない。


こんな機会がない限り、俺があの町に戻らない限り、真琴と会えることはまずない。


入り巡る考えに頭を抱え込んでいると、渓からまたメールがきた。



「3日目に、自由時間がある。そこで真琴と、ちゃんと話しいや」



…真琴とずっといたいのは渓のはずなのに。


ほんとに渓ってやつは自分よりも人の幸せを考えてるから一生かけても頭が上がらない。