「福岡に来るの…?」


おそるおそるもう一度聞く。


「行くで〜。祐くん、会えるの楽しみやな!」


「それ、本気で言ってる?」


「真琴と、会えるのもラストチャンスかもしらへんで。これは神様からのメッセージなんとちゃうか」



真琴と…会う。


…会えるわけがない。


一体全体、真琴を捨てて福岡に来たやつに、どんな顔をして会うというんだ。


…ましてや、渓以外のやつは俺は今大阪にいると信じている。


俺が会ったところで、ますます真琴がわけわからなくなってしまうだけだ。


……でも。