「おはよう。修学旅行、あるよね?どこ行くの?」


柄に合わないかと送信ボタンを押すか迷ったが、当たって砕けろの勢いで押してみた。


…たいして当たったところで砕けるわけがないけど。



「おっ、おはよう。祐くんからメールとか珍しすぎて雨降りそうやわ(笑)実はな、修学旅行、福岡いくねん!!」



渓からの返信のその文字を見たとき、俺は固まった。


………ふくおか…フクオカ…福岡……。


…そう、それはたった今俺がいる場所だった。


…どうしよう。真琴が、福岡に来る…。