心に穴があいたようで楽しいとかワクワクとか心の奥から思ったことがないんだ。 …かこうと思ってもかけない。 歌っていうのは本当にその人自身の感情を表すんだなあって気づいた。 今日も変わらないギターの練習を終えてから、私は川沿いに向かった。 長い階段を登り終えてハアハア言っているとそこにはもうお兄ちゃんがいた。 ずいぶんと前からいたのだろうか。 額には今来たとはとうてい思えないほどの大量の汗が吹き出ている。