軽音楽部では私はギターをしている。
時には作詞や作曲をしたりもする。
…ほんのたまにだけど。
すごく嬉しかった時や、ワクワクする時なんかには自然とメロディがおりてきて、知らぬ間に鼻歌を歌っている。
そうして曲ができる。
中学生の頃からギターは祐に教えてもらってて、弾き語り程度ならできるようになっていた。
…別に特別ギターが好きだったわけじゃない。
ただ、祐と一緒にいられる口実がほしかっただけなのに、その祐はいなくなってしまってギターの腕だけが虚しく残っている。
…そういえば、祐がいなくなってから曲はいっこもかいてないっけ。