凛恵さんは出ていく日、僕に何も言わないで出て行こうとした。

僕は思わず『凛恵さん!』って叫んでた。
男のくせにね。

でも、それくらい凛恵さんが好きだったから、そんな於島が許せなかった。

それで、この手紙を見つけて、勝手に出て来たんだ。

…そうしたらなんのことか。

泊まるところも学校も、全部於島によって金で手配されてた。

……そんな於島が僕は…許せない」