翌朝俺は真っ先に会社に行き、
午後から有給を取った。

こればかりは譲れない。

仕事と私、どっちが大事?と聞かれても、
...悩むところだ。

梨々花がいないと楽しくないし、
仕事がないと梨々花を養っていけない。

どっちも大事だ。


お昼で上がり、一旦家に戻る。

シャワーを浴びてから真由子の家に向かった。




梨々花。


気付いてないかもしれないけど、
俺は梨々花がいなきゃ生きていけないんだ。

出会った時から梨々花は直球で、
みんなのテンポを乱して、
でも結局みんなを幸せにする。

俺にはない優しさがある。

梨々花の前ではカッコつけたくて、
弱いところを見せられなかった俺を、

そのアホさ加減で吹き飛ばしてくれた。

『どうして泣いちゃいけないの?

笑えるなら、泣けるでしょ?』


ずっと梨々花に支えられてきたんだ。