「私のどこがすき?」


お前はいつもそんな事ばっか
聞いてきたな。






いつも俺は
「さーな」「どこでもいいだろ」
こんな適当な返事しかしなかった。

あの時ちゃんとお前に伝えておけばよかったな。

もうお前は俺の隣にも.同じ世界にもいない。


付き合って一年。
ある冬の事だった・・・。
俺は彼女に少し飽きていた。
今日も会う約束をしていた。

約束の時間にチャイムが鳴る。

彼女だ。俺は無視して携帯ゲームをする。

「ねー携帯ばっかいぢらないでよ~
お腹すいちゃった。コンビニ行こうよ」

ああー。めんどくさい。

「お前うっとおしい。
コンビニぐらい1人で行けよ。」

そういうと彼女はムスッとして出ていった。

それからどんだけ時間がたっただろうか。

気にしないで
テレビを見ていると彼女からの着信だ。

「なんだよ」

「○○君?△△の母だけど・・・。
今すぐ病院にきてくれる?」

彼女の母親からだった。
俺は嫌な予感がした。

病院に行くと彼女は傷だらけだった。
眠っているようだった。

だがもうかえらぬひととなっていた。

俺は頭が真っ白だった。

コンビニの帰りにトラックにひかれたらしい。
即死だったそうだ。

彼女の母から渡されたコンビニの袋。

その中には

俺が大好きな飲み物。
お菓子など沢山入っていた。

その時に俺は彼女の大事さに
気付いた。

こいつは俺の事こんなにも愛してくれて
理解してくれたのに俺は何もしてやれなかった。


お前の笑顔が好き。
お前の優しさが好き。
お前の声が好き。
お前の匂いが好き。
なんであの時伝えなかったんだろう。


お前との時間が何より大切だよって。


飽きていた?
こんなバカな俺をいつも支えてくれた
のはお前だったのに。

いつもありがとうってまだ伝えてねーよ。
なぁ。お願いだよ。今までのこと全部
あやまりてぇよ。戻ってきてくれ。

俺はその時初めて大きな声で泣いた。



失ってからじゃ遅いんですよ????????
家族.友達.恋人。
大切にしてください。
ありがとう。大好き。
たくさん伝えてください。


明日があるなんて保証はありません。
今を大事にしてください。

-大切な物はいつも失ってから気づく-