「伊織が……?」

まさか伊織から名乗り出るとは、思わなかったから
驚いてしまった。

しかし、それは……危険じゃあ?
無理やり幽霊狩りをやる奴だぞ!?

「警戒しなくても……もう無理やり幽霊狩りしない。
襲ったりしない限り……ただ成仏させるだけだ」

警戒する僕にそう言ってくる伊織。

本当にか……?

「いいのではないか?
伊織君に任せてみても」

そう父さんが言ってきた。

「父さんが……そう言うなら」

信用した訳ではないが
無理やり幽霊狩りをしないなら……。

成仏をさせる事を承諾した。