僕は、不安になりながらも
日曜日に、その娘さんの結婚式に向かった。

父さんに話したら喜んで協力してくれた。

当日に混乱をしないように
父さんは、おじさんの話をするために娘さんと
奥さんに会いに行った。

最初は、疑っていたが
父さんは、代わりの霊(鈴木さん)を
首に数珠をつけることで納得してもらった。

後は、結婚式におじさんを見せるだけだ。

もちろん伊織も一緒だが……。

「はじめまして。君かな?
娘と息子が言っていた伊織君は」

「あんたは……」

「パパだよ~」

父さんと伊織の間に入っていく心愛。

あ、邪魔しているし。

「フフッ……そうだね」

父さんは、クスクスと笑いながら心愛を抱っこする。