「心愛……」

「そんな事しなくても
さっさと成仏をさせれば問題ないだろ」

伊織は、鎖鎌を構える。

すると心愛は、そのおじさんの前に出て庇った。

「ダメだよ!!おじちゃんは、
娘さんに会わせてあげるの」

「そんな事して何になる?
生き返る訳でもないのに……」

「大事なのは、そんな事じゃないもん」

一歩も譲らない心愛。

「……どけ。コイツを成仏させる」

伊織は、表情を変えずに
まだ強引に成仏させようとした。

その時だった。