心愛も一緒になって靴に履き替えた。
そして、ついて行こうとする。

「心愛!?」

僕も慌てて靴に履き替えて追いかけた。

「待ってよ~伊織君ってば~」

めげずに追いかける心愛。
すると校門を出たところで伊織が立ち止まった。

「……あのさ。いつまでついて来る気?」

「一緒に帰るまで」

笑顔で答える心愛だが
ずっとついて回ったら一緒に帰るどころか
遠回りになりそうなのだが……。

「ふ~ん。」

それだけ言うとまた伊織は、歩き出した。