驚く僕と違い
ニコニコと笑う心愛だった。

「……どういうこと?」

「心愛が欲しいのは、うわべだけではない本当の友達だもん。
ここに居る人達は、卒業したら
会わなくなっちゃうクラスメートばかり。
そんな人達にいちいち怒ったり、仲良くする
必要ないでしょ?心愛
そんなめんどくさいのやりたくなーい。
キャハハッ……」

ケラケラと笑う心愛。

僕は、それを聞いて唖然とする。

僕は、結構ドライな性格だと思っていた。
しかし心愛の方がドライな性格かもしれない。

皆が知らないだけで……。

「それに本当の友達になりたい人は、
もうすぐに現れるような気がするんだ。
後は、中学生になった頃だけど……」

「もうすぐ……?」

僕は、その意味が分からなかった。

僕達は、双子だけど
全てが共通している訳ではない。
一卵性でもないし。

それに互いの心をテレパシーとして
話すことが出来ても読むことは出来ない。

一体彼女は、
何を見ているのだろうか?