少し脅かし過ぎたかもしれない。

だが嘘は言っていない。
僕は、心愛より優しくない。

感情が薄いから、もっと残酷にもなれる。

僕は、それだけ言うと
隣のクラスに戻ることにした。

「龍聖。待って!!
別に龍聖が庇ってくれなくても
心愛……大丈夫だったのに」

心愛が僕を呼び止めてきた。

「でも、このままでは嫌だろ?」

「えっ……?そんなことないよ?」

うん……?

ニコニコしながら答える心愛。

「このままだと気まずいままだし
友達作れないぞ?
心愛……友達が欲しいのだろ?」

「うん。欲しいよ!
でも、このクラスにはいないかなぁ~?
本当の友達になれそうな人は……」

本当の友達……?