そう考えるとやっぱり
似た者親子なのかもしれない。

何だか嬉しい気持ちになった。

心愛が早く2人のもとに行きたがっていた理由が分かった。
温かくて優しいからだろう。

番人をやっていた時は、
白く冷たい世界に2人きりだった。

来るのは、死者ばかりで……すぐに
居なくなってしまう。

だから捜し求めていた。
温かくぬくもりがある場所に。

守らないとならない。
自分達が求めていた世界を……。

翌日。
学校に行くと心愛のクラスは、ざわついていた。

軽傷の人も居たらしく保護者が乗り込んできたらしい。

それで余計に生徒達は、
心愛を警戒してコソコソとしていた。

実に気分が悪い……。

「まったく懲りてないね」

「いいよ~心愛、平気だし」

「そういう訳にはいかないよ……」

僕は、心愛のクラスに入って行く。