ビクッと肩を震わす三田先生。
「し、知りません。それに
例えイジメられたとしてもイジメられた方にも
原因があるのではないですか!?
現に娘さんは、幽霊が見えると変な事を言って
周りを困惑させていました」
まだ認めないどころか
心愛を批判しだす三田先生。
本当に……これで教師か?
原因がどうとかより
イジメになることが問題だろう。
「イジメは、イジメです!
だからイジメてもいい理由にはなりません」
母さんは、その態度に腹を立てる。
すると父さんは、
「……これでは、話になりませんね。
仕方がない……本人達に聞きますか。
誰が何をやったか俺には、全て分かっているので
直接イジメをした本人に聞きましょう」
そんなことを言い出した。
「ちょっと待って下さい!?
そんなことをされたら困ります……」
「なら認めて頂けますか?
娘がイジメられたことを……」
「そ、それは……」
未だに渋る三田先生。
この人は、自分の立場しか考えていないのか。