「自分で壊したのではないのだから
怒ったりしないよ。びっくりしちゃったね」

フフっと笑うと父さんが笑うと
心愛は、パアアッと表情が明るくなる。

「ならいいや」

いや……良くないと思うが。

どうやら大切にしなさいと言われたから
壊れて怒られると思っていたらしい……。

すると担任の三田先生が

「今日の事をクラスの子達に聞いたら
誰も壊していないと言っていました。
それに、娘さんの仕業にしては……少々
やり過ぎると思いますので親御さんからも
十分に注意をお願いします」

まるで全て心愛が悪いみたいに言ってきた。

「それは、おかしくありませんか!?
心愛の首飾りは、壊されたんですよ?」

それを聞いた母さんは、反論した。

おかしいよ……明らかに
イジメが原因だと分かっているのに。

「そもそも学校に首飾りを持ち込む自体
問題がありまして……」

「この学校……いや、クラスに
イジメがあるみたいですね?」

すると父さんが反論する。