「お祖母様が……!?」
意外な人物の登場に父さんすら驚きを隠せないようだった。
すると先代……ひいお祖母様は、クスッと笑った。
「驚くのも無理はないねぇ~ずっと黙って
言わなかったからね。
あぁ私が朱雀門の番人だった。今は、ひ孫達に
任せて引退しておるがのう」
「引退なんてご冗談を……。
今でもその力は、絶大だ。
必要とあれば、その力を利用して扉を開けている」
「フフッ……そうだったかのう」
僕の意見にクスッと笑う先代様。
「でも、どうして
俺に教えて下さらなかったのですか?」
「教えなかったより、教えられんかった。
鍵の在りかは、本来……必要最低限しか
他者に教えてはならない。
例え……孫でもな。龍心は、私に似て強い
霊力と千里眼を持っておるが……鍵ではない」
「ひ孫か全部明かしてしまったがな」
先代様がチラッと僕を見る。