死んだ者は、成仏してあの世に行く。

そして新しい生命として生まれ変わるのだ。
人生をやり直すために。

「なら、成仏させるためにお経を……」

「それ僕達にやらせて」

僕は、父さんにそう言った。

成仏させるには、お経を唱えて
魂をあの世に送らないとならない。

しかし僕と心愛は、お経を唱えなくても
それは出来る。

何故なら……僕達は、死者の門の1つ
『朱雀門』の番人だからだ。

「龍聖と心愛が……やるの?」

父さんは、驚いていた。
同じ千里眼を持っているが千里眼同士は、
読み取れない。

そして話していないから。

「任せて。僕と心愛が力を合わせば
門は、開く。俺達は、その鍵だから」

心愛と呼ぶとこちらに来る。

僕達は、お互いに両手を合わせる繋ぐ。
門が接続した。