その日から笑うことも

泣くことも…美來にはなかった。

茜の死…

それは急にすぎて…

美來は受け止められなかったのだろう

毎日茜の家に通って、茜母に

「茜いますか?」

そう訪ねていた。

―ねえ、茜?今あなたは何処にいるんですか?何をしていますか?今は何を見ているんですか?―

美空 茜…

空が大好きで…空のように

澄んだ目をしていた茜

その目であなたはなにを見て

なにを感じているの?