水の中でサラサラな白い砂が少し足を覆う。
石ではなく、サンゴが砕けて砂になった砂は、いつもの海のものよりも柔らかい。
それもまた気持ちよく感じた。
しばらく亜弥と歩いて行くと、
哲也も同じく足だけ入っていた。
私達に気付いていない哲也に手を振った。
「哲也ーっ!」
「おぉ、真梨恵!景色めっちゃやばくね?
俺、沖縄初めてだから超感動!!」
「私もだよー!」
「まじやばいよねぇ!
こんな綺麗な海があったんだーって感じ♪」
少し離れた場所にいた男子達は、
深くまで浸かって冷たかったらしく、
わーとか、うーとか、叫んでいた。
そんな光景を見て、青春だなぁと思った。