そして12月。
待ちに待った修学旅行当日。
まだ薄暗い早朝4時30分。
私は大きい荷物を持って集合場所でバスを待っていた。
「真梨恵、おはよ〜♪」
「あ、亜弥おはよ♪
めっちゃ眠いんだけど〜。」
「同じく!朝早過ぎだよねぇ…。」
1人、また1人と集まる同じ学年の人達の中、
2人であくびをしてバスを待っていた。
しばらくして、
目の前に黄色いハザードを点滅させた1台のバスが到着し、
私達はそのバスに乗り込んだ。
次の休憩のパーキングエリアまではこのままで、
それ以降はクラスごとのバスに乗り換える事になっている。