「いらっしゃいませー。」



バイトの制服を着て前出しをする中、
ドアが開く度、龍也じゃないかと見る。



さっきまでは上機嫌だったのに、
いざとなるとドキドキで緊張する。



いつ来るのかなぁ〜…。



そんな事を考えていると、
バイトの先輩に床掃除を頼まれた。



私はモップでゴミを集めてから水ぶきをして、ワックスをかける。



気付けば掃除を始めてから40分が経っていた。



「いらっしゃいませー。」



入り口の方を見ると今度こそ龍也が入って来た。



すぐに目が合って胸が高鳴る。