ううん、ありえない。
だって龍也は強いもん。
死なないよ、龍也は。
『龍也に逢ってやってくれないか?』
そうメールが来たのは、
更に数日経ってからのことだった。
私はあまりに突然の
龍也の死をなかなか受け入れらなかった。
逢いに行きたいと思いつつも
現実を見たくないとずっと悩んでいた。
その気持ちを幸太君に素直に話すと、
すぐに返信がきた。
『だよな…俺だって最初は無理だったし、
すぐに受け入れられないよな…。
でも、あいつ、真梨恵ちゃんと別れてから、
彼女つくってなかったよ。
告られても全部断ってた。
あまり口にしなかったけど真梨恵ちゃんの事
マジで好きだったみたいなんだ。』