「聞き捨て悪いわね。まー、確かだけど。それは、あなた…高城さんが弘弥を奪ったからでしょう?この前も言ったけど、返してくれない?」
…………美捺と咲希奈前あって話してたんだ。
そういう話になってたなんて知らなかった。
私は黙って聞いていた。
「弘弥は、今は私のもの!あ、いーこと教えようか?」
「なによ。」
あー、二人とも怖いよ…火花がすごいよ…
「弘弥ね、この高校に受かったんだよ。だけど、あなたの奈前みて、滑り止めに入ったの!あなたさえ居なかったら…弘弥と学校同じだったのにな」
は?咲希奈嘘だよそれ…弘弥君は、本からK高に行きたかったわけじゃ?
私は、黙っていられなく、口を開いた。「咲希奈…嘘つかないで。弘弥君は、本当に、K高に行きたかったわけじゃなかったの?つか、弘弥君本人からそうやって聞いてたけど…」
咲希奈は動揺した。どうやら、図星のようだ…
咲希奈…あんたには見損なったよ…
「へー。高城さんって嘘つくんだね。じゃ、私からいーお知らせ。」
「なんなのよ」
「弘弥は、昔からK高行くって言ってたし。それに、弘弥ね、今ウチの家に居候なの。親同士が仲いいしね。家の都合で弘弥預かってるんだ。知らなかったでしょ?」
え?私も知らなかったよ…
「な…んな…わけ…嘘つきはあなたでしょ」
「じゃ、ウチくる?」その自信は、本当なんだ。
「ええ。本当なのか確かめに行くわよ…」
なんか、めんどくなりそう…