「お話し中ごめんね~。北川さんに用事があるって男子が来てるんだけど」


学級委員長の野崎さん。


今日も眼鏡だね~。


二つに結んだ髪の毛が真面目さを際立だせてる。


「なんだろ~?」


「あんたに用事だったら多分あれでしょ。いってらっしゃい」


「あれだね。いってきまーす」


野崎さんにはお礼を言って、廊下で持っているという男子のもとに行く。


...なんだかすごく見たことのある顔。


「話って何かな?」


「村上から別れたって聞いて。その...急なんだけど、俺と付き合わない?」


ホントに急だな。


この人、村上君のお友達なのか。


だから見たことあったんだ。