複雑だ…。
俯き机を見ていた目を外に向けると、少しずつ雲がはれ雨が止みかけていた。
「純平!今日、一緒しよ?」
いきなり、教室の戸を開けて大声をあげたのは真潮。
「一緒しよ?…って帰り?」
「うん。当たり前じゃん!他になにがあんの?」
机に手を置くと肩ぐらいまでの真潮の髪が揺れる。
「何もないけど…はしょんなよ。」
「いいじゃん、でチャリ置いてこ!寄りたいとこあるから着いてきてよ。」
「別にいいけど。」
てか、めちゃくちゃ嬉しいです!!!!
一緒に帰れるだけで嬉しいってのに、一緒に寄り道ですかッ!!?
「じゃ、後でね!」
「おっ、おぉ!」
今、6時間目が終わった。
後、掃除!
そしたら…一緒!!