あの後、俺は家についた




「…ただいまぁ〜。」




「ビジョビジョじゃねーか!傘持ってたんだろ?何やってんだよ?」



兄貴がタオルを持ってきた


「ほら、早く風呂入ってこい!」




「…ごめん。今日、そんな気分じゃねーから。」


そう言いながら部屋へ行って


「へ〜。そうか…。って、不健康にもほどがあんだろ!明日、風邪ひいても知らねーぞ!」




と言う兄貴の声を余所に、部屋の戸を閉めて




ビジョビジョのまま、


ベットの上で



天井と窓を交互に見ていた