…次の日。
「いいわね?学校には連絡しとくし、真潮ちゃん家にも電話しとくから。」
母さんが薬を机の上に置く。
「しかし、純平が風邪って…一体どうしたんだ?」
「…どうせ、馬鹿なのにって言いたいんだろ?」
兄貴を睨みつけると
「雨降ってんのに傘もささずに帰ってきて、体は拭かない、風呂は入らない!馬鹿としか言いようがないだろうが。」
呆れた顔で言って
「バアーカ」
とマジで馬鹿にしてくる。
「本当に馬鹿よ。…絶対に安静にしときなさい。」
「…はーい。」
「じゃ、行ってくるわね。」
兄貴と母さんは荷物を持ち家を出ていく。