明日、かぁ...

シャワーを浴びて、しみじみと思う

実家はどうも息苦しい

それは、私に昔の記憶が無いから

昔、といっても9歳までの記憶

そう、私は生まれてからの9年間を全て忘れてしまった

でも...ただ一つだけ、覚えていることがある

それは、18年前の事だった

記憶なくす1年前ーーー


「こんなとこで何してんだよ?」

『つまんないから、ここで座ってるの!』

目の前には綺麗な花園

ママ達はお偉いさんと話してて全然構ってくれない

だから花園に来てベンチに座ってたの

『君はどうしてここに?』

「俺も、暇になったからここに」

『そっかー。私と一緒だね!』

そう言って君と笑ってた

「っこれ、お前にやる」

君は私の腕にブレスレットをつけた

『綺麗だね...!』

「瑠羽!ここに居たのね!もう帰るわよ』

「瑠羽、俺もう帰らないと...」

君の視線の先には綺麗な女の人

『待って!君のお名前は!?』

「俺は...だ!いつか絶対迎えに行くからっ!」

そう言って...は女の人と行っちゃった