「「「「「社長!?」」」」」

『ど、どうなさったのですか...?』

「...何となくだ。それより藤堂借りるぞ」

え、なんで私?

「いーやーだー!瑠羽先輩は僕のですー!」

...ここに悪酔いした人が約一名

「んだと?お前俺が誰だか分かって言ってるのか?」

そう言うと酔いがさめてきたのか青くなる柏木君

『...はぁ...社長、用事ならお早めにお願いしますよ?』

無言で私の腕を引っ張る社長に一言

お酒でぼーっとしていたのか、気付けば車の中

「はぁ、もっと警戒心持てよ...」

『社長なので大丈夫です』

「社長なので、ねぇ...ところで、柏木とは付き合ってるのか?」

唐突すぎる質問に私は目を見開いた

『そんなわけないでしょう。柏木は単なる後輩です』

そう言ってもやや不服そうな社長

そういえば、

『なぜ車の中に?』

「ああ。夜も遅いし、藤堂を送ろうと思ってな」

『え、そんなのいいですよ』

「駄目だ。お前はおとなしく送られてろ」

『...はい、よろしくお願いします』

私は折れなさそうな社長に折れて家に送ってもらった