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〝あとでな!ちゃんと覚えてるぞ!〟



クリスマスイブの朝。
スマホを開くとヒロからのLINEがきていた。
ドヤ顔のスタンプなんかもついていて頬がつい緩む。



「おしゃれして行かなきゃ」



今日はヒロのお家でデートの約束をしてる。
ヒロと家以外で待ち合わせをしたら遅刻しそうだから、あえてヒロの家にしたんだ。

今回の計画だけはどうしてもつぶしたくなかったから。
どうしても、一緒に過ごしたかった。

今回が潰れるなら、あたしはヒロから離れようと思っているから。
でも、離れたくなんてないから少しでもヒロが予定通りに動いてくれるように念入りになってる。

バカみたいかもしれないけど、それでもあたしはヒロと一緒がいいんだ。



「よし、行くか」



メイクも髪の毛もばっちり。
服もかわいく決めてみた。