「隣なんだからさー。友達になろうよ。」

そして、美空はそう言ったんだ。


初めて言われた。
友達になろうって。


暗くて本ばっか読んでいる、私を好く人はこれまで一度も会ったことがない。

口数が少ないし、喋ったとしても冷たいことしか言えない。



そんな私に友達になろうって言ってくれた。

そう思うと涙が出てきそうだった。



「うん。」

私がそう答えると、美空は言った。

「よろしくねっ!花!」

初めて呼び捨てで呼ばれた瞬間だった。


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これが私と美空の出会い。