·* 美星 side *·
「ねぇ…疲れたー」
秘密の場所から門までは、意外と遠く、私はヘトヘトになっていた。
「嘘でしょ?マジ?」
軽々しい足どりで歩く美空がびっくりしてる。
何でこんな元気なの??
とか思いつつ私も走り出す。
「なんだ。元気じゃん!」
美空がにこっと笑って隣に来る。
笑顔が眩しい。
やっぱり真っ青で雲一つない空みたい!
つられて私も笑顔になる。
葉が茂った、いかにも「夏です!」っていう感じの木のトンネルを2人で走り抜けるのはすごく心地いい。
きっと二人じゃなかったらこんなに楽しいって感じることはないんだろうな。