「珍しいね。美空がぼーっとするの。」
という花の声で気づいた。
そうだ3人で来てたんだ。
自分の世界に入り込みすぎた。
美空は言葉を探すようにゆっくりと話し出した。
「うん。
なんか空を見てたらふわふわってなってどっかに飛んで行けそうな…そんな感じがしたの。
言い表しにくいんだけど、こうーあのーえっーと…空と星と花が交ざりあって素敵な世界を作ってくみたいな。」
なぜか、私の頭の中には小さい頃の記憶がよぎった。
「意味わからんしー」
「えーーー。だって言葉出てこないんだよー」
「アホだからだろ。」
二人が喋っている。
「……私は美空の言ってる事分かるかな。」
無意識に呟いていた。
二人は私をガン見している。
美空は、本当!という目で。
花は、マジで…という目で。