「セイメイタイ、カクニン。
セイメイタイ、カクニン。
タダチニ、ホカクセヨ。」

突然無機質な声が鳴り響いた。
どうやらロボットに見つかったらしい。
俺はすかさず戦闘態勢に入る。
ざっと見る限り20体はいそうだ。
思っていたより多い。
でもやるしかない。

ちらっと菜月を見ると、、、!?
未だに悠々と救護班の準備をしている。あんなにロボットがいるのに気付かないのか!?
それにあの無機質な声を聞けば嫌でも気付くだろう。

光「おい、菜月!!
ロボット来てるぞ!!何やってるんだ!!」

菜月「え、ロボット!?ほんとだ!!」

光「気付かなかったのか??結構でかい声で喋ってるけど。」

今もロボットの声がうるさい。
作戦の声まで丸聞こえだ。
そんな、手の内を敵に知らせてもいいのかとも思う。

菜月「声??そんなの全く聞こえないけど。ヒューズじゃないんだから聞こえるわけないでしょ。」

光「え、今も聞こえるぞ??
先にあの2人を殺してから水源を止めようとか何とか言ってるんだが」

ってヤバくないかそれ。水源を止める!?ここにある水源を止められたら下の方にある集落は間違いなく水が枯渇する。なんとか阻止しなければ。

菜月「まさか、、、光が、、、。」

菜月が何か考えているようだが、そんなのには構ってられない。

俺はロボット達に向かって叫んだ。