「行くなよ………」

俺はそう呟いた。

花火が背後で打ち上がる。
ヒュ〜ッ、ドォン!!

花火の咲く音は、心に響く。
君にも響いてくれたらいいのに。

何分抱きしめていただろう。

不意に、彼女は言った。

「ごめん……本当にいかなくちゃ……」

「そうか………」