「着いて来ないで!!!!!!!!!!!!!」

彼女はそう怒鳴った。

怒りなのか、寒いのか、彼女は震えていた。

「だめだよ…戻って…?!」

俺は彼女に抱きついた。
温度がないように冷たかった。

俺があたためてやる。

そんなセリフ、言えなかったけど。

抱きしめていると、彼女は嗚咽をもらしながら泣き出した。

「なんで…ゥッ…どうして……ダメ……だよ」

震える声で彼女は言うが、離したくなかった。
離したら、どこかへ行ってしまうだろう。