それは昨日のこと

「うーん、波!!」

「やったあー!」
「負けた……」

放課後の教室に響く声。

私は、教室で寝ていた男子、江月冬翔と絵の対決をした。

「じゃあ、罰ゲームかぁ」
にっこり笑う私。

「おい、できる範囲にしろよ」

『負けた方が勝った方のいうことを一つだけきく』

そんな罰ゲームを縛って始めたこの勝負。

「明日報告するね…!じゃあ!」