4月になり、新学期が始まる。
学校には、行こう。
唯歌にも言われた。
新学期の学校は、俺を置いて、春になっていた。
4人でまた同じクラスになった。
今日は優の誕生日で、溜まり場ではリーダーの誕生会をする。
下の部屋で、机を並べて夕方には買い出し組が買ってきた料理やお菓子を並べた。
6時ごろ、優が来ると全員でクラッカーを鳴らして迎えた。
驚いた優の顔が後輩達のスマホに収まり、あとで見て笑いの材料にした。
8時以降は自由解散になる。
悪夢を思い出して、大声で呼びかけた。
「今あるゴミは、片付けろ!」
「ハイッ」
帰る用意をしていた子もゴミ袋に片付けてくれていた。
「結構、細かいんだな」
龍の声に思わず反論した。
「幹部発表の朝、俺一人で片付けしたこと知ってるか?」
「偉いよエラい、こうすけちゃんエラい!」
昌が言いながら通り過ぎた。