「功、頑張りすぎるなよ」
龍が言った。
「生きていれば、アイツの家族にも会える気がするから、俺は、生きていくしかないんだよな。
ちゃんと生きたら、また天国でも、生まれ変わってもアイツに会えるかもしれないだろ?」
そうだな、と3人それぞれが笑った。
「今日、これから何したい?
このままここでいつもと同じでもいいし、騒ぐなら付き合うし、走りに行ってもいいし………事故現場……は、行きたくねえよな……
どうする?」
昌が言った、事故現場、か。
「事故現場行ってから、走りに行きたい。
付き合ってくれるか?」
「辛くないか?」
龍が言った。
「大丈夫。夕方、でもいいか?」
分かったよ、と3人が言った。
「ちょっと出るけど、すぐ戻るよ」
昌がスッと出て行った。