時が過ぎて、唯歌の命日が、巡ってきた。
吐き気がするようなざわつきが身体の内部を襲い、思い出す。
物凄い焦燥感と胸の痛み。
何もできない、したくない。
眠れない夜が、また、始まった。
春休みのその日は、昼前に溜まり場に来た。
昼頃、龍が1人で来た。
1時ごろには優も昌も来た。
いつもと変わらない。
雑誌を見たり、スマホを弄ったりしていた。
「功?今日は………命日だろ?………大丈夫か?」
昌が聞いてきた。
「………大丈夫じゃねぇよ。泣きそうだよ」
3人が俺を見ていた。
「あの日、なんで……って、毎日考えてる。
今日も何をしたらいいのか分からないから、ここにいるんだ」