龍たちより遅れてコンビニに入ると、龍の彼女と一緒に目がパッチリした色白の髪の長い女の子がいた。


俺達を見て、ゲ、って顔をしていたが、春菜ちゃんが俺たちに紹介してくれた。

カオリちゃんは嫌がっているようにみえたけど、話しかけられるとしっかり答えていた。



「お前は来ないのか?」



その言葉に、驚いて優を見た。

女の子に、声かけちゃったよ。
一緒に来ないかって誘ってる。
そんなこと、今までなかったよな。



「今から習い事なんで……」



うわっ、優が振られた。
笑いたくて仕方ない。


昌が、また、明日ね、と笑いを堪えながら言っていた。


カオリちゃんがオヤツを買うようで俺たちから離れて行った。
あ、優が追いかけた。


昌とニヤリと目だけで会話する。


「高野、立花」


大きな声で呼んでやったさ。
意外にも積極的な優の恋の手伝いになっただろ?



こんな、笑いを堪えたのも久しぶりで、フルフェイスのメットに感謝したのも初めてだった。