4月になり、新入生を少し増やして、新しいチームに、なった。
そんな4月の終わりに、龍が女の子を連れてきた。
キレイな華やかな顔の女の子。
凌凛館高校の1年生らしい。
仲良さそうで、龍もさらに温和な顔になっている。
「じゃあ、高野、立花と一緒なのか?」
そう聞くと
「そう、同じクラスですよ。高野くんたちもここにいるの?」
と返事があった。
「中学まで青蘭だったからね」
へぇ、と言う顔をしていた。
「じゃあ、毎日ここに送ってもらったら?」
昌が言った。
「え〜?それはちょっと遠慮したいなぁ」
「じゃあ、最寄り駅まで?」
「ここの最寄り駅でもあるんだよな、凌凛館高校の最寄り駅って……ちょうどいい、高野たちに送ってもらえよ、春菜」
放課後待ち合わせるときは、学校の近くのコンビニに決まった。