半開きにしたシャッターの下から
「コウスケ〜、久しぶり〜」
とマフラーを巻いた笑顔の唯歌が覗いていた。
「おぅ、元気だったか?」
入って来るなり、唯歌が抱きついてきた。
「今日は時間あるのか?」
「今日は大丈夫………あ、まあ、あんまり遅くにはなれないかな?
戴き物だけどお土産。
ここの店のリーフパイ美味しいのよね」
俺から離れて、小さな箱をみせてくれた。
「唯歌……」
思い切り抱き締めて、キスをした。
ただただ会いたかった。
それだけ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…