それから、数日後、溜まり場の階段を上がったスペースのテーブルセットが次期幹部の場所となった。


そこで、優、龍、昌といると、階段のところに、中学生の高野、立花が立っていた。


「あの、ちょっといいですか?」

「話があって……」

「どうした?」


返事をすると高野が話しだした。


「俺たち、凌凛館高校の芸術科を受験しようと思ってるんです」

「推薦入試なので合格したら入学になります。

もし、凌凛館高校に行くことになってもこのチームにいてもいいですか?」


ちょっと驚いたが優が話しだした。


「他の学校の奴はこのチームには居られねえけど、今まで一緒にいたから、なあ。

個人的にはチームにいてほしいけど、俺の一存では決められねぇよ。

その返事は、合格してからでも良いか?
それまでに先輩にも聞いておくからさ」


「よろしくお願いします」


二人で声を合わせて、階段を降りていった。